買い物ついでに便利なイオン銀行 その住宅ローンとあなたの相性は

(写真=Stasique/Shutterstock.com)

プロに相談してみた 住宅ローンの裏側#6

イオンへ買い物に行くと、イオン銀行の住宅ローン相談コーナーをよく見かけます。安心・低金利・手数料0円・イオンの買い物がおトクに!などの宣伝が並んでおり、非常に魅力的に見えます。実際に買い物ついでに申し込む人も多いようです。今回は、イオン銀行住宅ローンの魅力をご紹介するとともに、どのような人がその商品性に合っているのかをご説明致します。

イオン銀行の住宅ローンが人気の理由

住宅ローン業界において、イオン銀行の存在感が増しています。業界誌で特集をされることや、比較サイトでランキング入りすることも多くなっているようです。特に2014年6月に変動金利を0.77%から0.57%まで引き下げた頃から一気に勢いが増しています。2016年度第2四半期決算発表でも、住宅ローン取扱高は拡大しているとあります。

イオン銀行住宅ローンの魅力でまず挙げられるのは、変動金利0.57%、10年固定金利0.59%という金利です(2019年12月24日現在)。主要都市銀行の変動金利の平均が0.728%、10年固定金利の平均が1.118%という中において、大変魅力的といえるでしょう。ただネット銀行の中にはさらに低金利のところが存在するので、イオン銀行住宅ローンが最低金利というわけではないですが、金利水準が低いことは確かといえます。

次に、イオンユーザーにとってメリットが大きいという点が挙げられます。住宅ローン契約者はイオングループでの買い物が毎日5%オフになるという特典があり、利用者から高く評価されています。イオンのショッピングモールやスーパーの中に銀行窓口があるため、相談や申し込みをしやすいということもあるでしょう。住宅ローンは大きな買い物であるにも関わらず敷居が高いため、顧客にとって身近な存在であるというのは大きなメリットといえます。

イオン銀行の知っておきたいチェックポイント

身近で親しみがあるということは大切ですが、長い付き合いになる金融商品として、自分のライフスタイルに合っているかを充分に検討する必要があります。そこで、イオン銀行住宅ローンには、知っておきたいチェックポイントが3つあります。

1. 金利の選択肢が絞られている

イオン銀行住宅ローンの金利タイプは、変動金利か10年以内の固定金利のみです。全期間固定金利や15年、20年、30年といった長期の固定金利は現在取り扱っていません。超低金利時代ということもあって変動金利は支持されていますが、将来的には金利が上がる可能性があります。また、短期の固定金利は固定期間明けに適用金利が上がるので返済額は増加します。

2. 審査によっては変動金利が高くなることも

イオン銀行住宅ローンの商品説明には、「金利差利幅は審査結果により決定します」とあります。変動金利の金利プランは店頭表示利率よりも一定率差し引かれるのですが、それは最大で年1.80%、最小は年0.30%と幅があります。最大の1.80%を差し引かれると金利は0.57%になりますが、0.30%だと2.07%になります。実際のところ2%を超えると低金利とはいえないでしょう。また、適用金利は本審査の結果が出るまで分かりません。

3. 金利引き下げの条件

低金利のイオン銀行住宅ローンに申し込むには、さまざまな条件があります。まず、電子マネー機能付きクレジットカードである「イオンカードセレクト」の申し込み、イオン銀行のインターネットバンキングである「イオン銀行ダイレクト」への登録、この2つは必須となります。加えてイオン銀行の口座を給与振込口座に指定、カードローンの申し込み、投資信託口座開設、ETCカード申し込みのいずれか1つを満たす必要があり、さらに新規の場合は住宅購入にかかる自己資金の10%以上、借り換えの場合は公共料金等の口座振替にイオン銀行の口座を指定する必要があります。

イオン銀行住宅ローンと相性がよい人とは

イオン銀行住宅ローンの魅力とチェックポイントについて紹介してきました。イオン銀行住宅ローンは、イオンをよく利用し、イオン銀行の金融商品を保有していて、変動金利もしくは10年以内の固定金利の住宅ローンを検討している人にとっては大きな魅力があるといえるでしょう。

もちろん、今後イオン銀行住宅ローンを検討する人は、金利優遇に幅があることから最優遇金利を取れなかった時のためや、身近でない金融機関でも優れた商品性の住宅ローンがあるかもしれないことから、複数の金融機関の商品と比較し、そのうえで申し込みすることをおすすめします。また、比較や理解が難しい場合は、金融機関の営業マンよりも中立的な立場にある住宅ローンの専門家に相談するのがよいでしょう。

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