団体信用生命保険(団信)を比較してみた!


住宅ローンを借りる際に加入する団体信用生命保険(以下、団信)には、一般団信、ワイド団信、がん保障、3大疾病保障、8大疾病保障など、様々な種類があります。団信は種類も多く、また、同じ名称でも保険金支払事由や保険金額に細かい違いがあったり、さらに同じ団信でも負担するコストに違いがあったりして、正確な比較が非常に難しいです。住宅ローン利用者の皆さんが簡単に各団信の特色を理解し、それぞれのニーズに応じた最適な団信を選べるよう、各団信の違いを表にして整理してみました。

1.団信の種類と概要

典型的な団信の種類と概要は下記図及び表の通りです。


種類 概要
一般団信 死亡又は高度障害時に保険金が支給され残りのローンの返済が免除される一般的な団信です。どの住宅ローンでも原則加入が義務付けられています。(フラット35を除く)
ワイド団信 持病がある人でも加入できる団信です。保障内容は一般団信と同じですが、加入にあたり通常0.3%程度の金利上乗せが必要になります。
がん保障 がんと診断された場合に保険金が下り、それ以降の住宅ローンの返済を免除される団信で、保険金額の住宅ローン残高に対する比率で50%と100%があります。また、上皮内がん、皮膚がんは通常、保障対象に入りません。(11大疾病保障ではこちらが保障対象に入ります。)
3大疾病保障 がん保障に加え急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になった場合に住宅ローン残高が0円になります。
8大疾病保障 3大疾病保障団信に加え、5つの重度慢性疾患(高血圧、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)により所定の状態が一定期間継続した場合に毎月の住宅ローン返済が免除されたり、住宅ローン残高が0円になったりします。
11疾病保障 がん保障に加え、10の生活習慣病(高血圧、糖尿病、腎疾患、肝疾患、慢性膵炎、脳血管疾患、心疾患、大動脈瘤および解離、上皮新生物、皮膚がん)により所定の状態が一定期間継続した場合に毎月の住宅ローン返済が免除されたり、住宅ローン残高が0円になったりします。がん保障ではカバーできない上皮ガンや皮膚ガンも保障の対象となります。
全疾病保障 すべての病気・ケガで就業不能状態が一定期間継続した場合に毎月の住宅ローン返済が免除されたり、住宅ローン残高が0円になったりします。

 

2.各団信を提供する金融機関とコスト

各種団信を提供する主な金融機関とコストは、下記表の通りです。

一般団信 ワイド団信 疾病団信
がん50%保障 がん100%保障 3大疾病保障 8大疾病保障 11大疾病保障 全疾病保障 7大疾病保障 団信革命 その他
じぶん銀行 0% 0.30% 0%※ 0.20%※ NA NA 0.30%
住信SBIネット銀行 0% NA NA NA NA NA NA
ジャパンネット銀行 0% 0.30% 0.10% 0.20% NA NA 0.30% NA
三菱UFJ銀行 0%※ NA NA NA NA NA NA
りそな銀行 0% 0.30% NA NA 0.25% NA NA NA 0.30%
新生銀行 0% NA NA NA NA NA NA NA 安心保証は事務手数料11万円
常陽銀行 0% 0.30% NA 0.10% NA 0.30% NA NA
イオン銀行 0% NA 0% 0.20% NA NA NA
楽天銀行 0% NA 0% 0.20% NA NA NA
ソニー銀行 0% 0.20% 0% 0.10% 0.20% NA 0.20% NA
ARUHI(フラット35保証型) 0% 0.30% 0.05% 0.15% NA NA 0.25% 0.15% 全疾病保障0.15%は45歳以下
ARUHI(フラット35買取型) 0% NA NA NA 0.24% NA NA 0.15% 全疾病保障0.15%は45歳以下
住信SBIネット銀行(フラット35保証型) 0% NA NA NA NA NA NA
住信SBIネット銀行(フラット35買取型) 0% NA NA NA 0.30% NA NA 全疾病保障(借入額×0.55%)
楽天銀行(フラット35) 0% NA NA NA 0.30% NA NA NA

 

3.注意すべきポイント

(1) 団信に加入できない場合がある

住宅ローンには団信への加入が義務付けられています。一方、持病があると団信に加入できない場合があります。そのような場合は、加入条件が緩和されているワイド団信を利用します。ワイド団信も利用できないとなると、あとはフラット35を借りるしかありません。フラット35は住宅ローンで唯一団信なしで借り入れができます。

(2) 病気になるだけでは保険金を受け取れない場合がある

保障対象の病気に罹患しただけでは保険金を受け取れない場合があります。疾病団信でもがん保障以外は、原則病気になって所定の状態が一定期間継続する必要があります。同じ疾病団信でも金融機関によって所定の状態や継続期間が異なりますので、注意する必要があります。

(3) 名前に惑わされない

同じ名前の疾病保障でも保障内容が異なる、又は、名前の印象と保障内容が異なるものがあるので注意が必要です。例えば、3大疾病保障と全疾病保障を比べた場合、全疾病保障の方が全てをカバーしていて優れているという印象を受けますが、3大疾病保障だとがんと診断されただけで住宅ローン残高が0円になりますが、全疾病保障だと1年以上就業不能状態が継続しないと住宅ローン残高が0円になりません。

4.まとめ

以上のように団信には様々な種類があります。特定の病気を保障する団信から、原因に関わらず、特定の状態になった場合に保険金が支給される団信まで、各金融機関がそれぞれ特色のある団信を提供しています。しかし実際に選ぶ際は名称に惑わされることなく金融機関毎に保障内容をしっかり確認することが重要です。しっかりと銀行ごとに比較しましょう。

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